夢の箱(仮)

ツクールでRPGのフリーゲーム

星の王女さまに登場する用語のアレコレ

星の王女さまは童話ベースの世界観ですが、

実際に引用が多いのは北欧神話やドイツ文学です。

世界観に惹かれてプレイをしてくださった方は、

是非バックグラウンドを知り、原典を調べてみてください。

本作を切っ掛けに一人でも多くの人が

歴史上の文学や創作を知るきっかけになれば嬉しいです。

 

なお、以下ネタバレ容赦しません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワーグナー

19世紀に活躍した実在するドイツの作曲家。

ヨーロッパの文化に多大な影響を与えた偉大な人。

RPGに繋がる文脈を持っている人物で

彼が指揮した「ニーベルングの指環」は

現代のハイファンタジーに繋がる

多くのエピソードがあるので是非一読を。

星の王女さまで登場した『余白の書』の下りは作り話。

 

【第4の壁】

現を映す丘でさりげなく触れた重要なキーワード。

本来の意味は劇場などで舞台と観客席の間に存在する

演劇内の世界と観客を隔てる概念上の壁。

ワーグナーがオペラに深く関わる人物であることから、

夢の世界=演劇、現実世界=客席の構図の隠喩。

現実世界はサツキの住む世界と

PCの外=プレイヤーの世界という

メタ的な意味合いも含んでいる。

 

【アイ】

愛、eye(目、片目)の他に

アゼルバイジャンの言葉でay(月)の意で実はトリプルネーム

片目を失い力を得た描写は北欧神話オーディンに由来

オーディンフェンリルに喰われて最後を迎えるが、

アイは月でペット(?)として飼っていたり立場が逆転している。

 

ウラノス

ギリシャ神話に登場する天空神の名前。

宇宙の原初の王でギリシャ語で『天』の意味。

少々アレな話をすると、星の王女さまのウラノス

ユグドラシルの根と呼ばれる「根」を伸ばしているが、

原典ではウラノスは去勢された逸話がある。

星の王女さまのウラノスは女性格として描いていますが…