夢の箱(仮)

ツクールでRPGのフリーゲーム

シナリオと世界観とか

シナリオの作り方がわからない、思いつかない。
作り方を教えて欲しいと聞かれることがしばしばあるので、
自分なりに大切にしていることを述べてみようと思う。

なるべく分かり易く簡潔にいくので、言葉足らずな部分が大目に見てください。

箇条書きの方式で進めます。

・世界観を作る
・主要な登場人物を掘り下げる
・エンディングと見せたいシーンを先に作る

『世界観を作る』
世界観とキャラクターのどちらを先に作るか、わたしは世界を先に作る方法を奨めます。
人がいて文化(世界)が生まれるか、文化があるから人の思想が形成されるのか…と鳥が先が卵が先かみたいな話。
もちろん数十億年続く地球の歴史を考えれば、人が先です。
でもある程度文明が発達した社会に生まれた人間は、文化的遺伝子(ミーム)の影響を多大に受けて社会を生きているはずです。
世界が先にあるということは、大衆が持つ価値観が統一されているので、多数のキャラクターを作る際に思考の矛盾が生じる心配が少なく説得力のある人物像を作りやすい。
人物を先に作り込むと…最初は自由にキャラクターの内面外面を作れるけど、全ての人物が違和感なく整合性の取れた世界感を築き上げるのは茨の道と言って良いと思います。

『主要な登場人物を掘り下げる』
物語の舞台が形になってきたら登場人物の作り込みを始めます。
年齢、性別、辺りは鉄板でしょうか、性格は大体こういう方向でくらいは決めておく、スリーサイズとか余計なことはまだあまり考えなくていい。
次に決めたいのは生い立ち、家族構成で作品の中で語られる事がなくても指針として綿密に作り込みます。
大人しめな性格なら、長男長女より次男次女かもしれない…とか
次男次女なら周囲に気を遣う優しい性格かな…とか
連想ゲームのように繋いで設定を掘り下げます。

「登場人物が勝手に動き出す」
シナリオに興味がある人なら一度は聞いたことがあると思います。
人物の内面を作り込むと、この子はこういう場面に直面したらきっとこんな感じに行動するだろう、と想像できるようなる。
これが「人物が勝手に動き出す」の正体だと思います。

シナリオ(セリフ)が書けないと嘆くタイプの人は、人物の作り込みをしてみてはどうでしょうか。
シナリオを書く、からキャラクターに書いてもらう状態に持ち込めたら勝ちです。

ジョジョシリーズ著者の荒木先生もテレビでキャラクターをやり過ぎなくらい作り込むことをお奨めしていたので是非(虎の威を借りる底辺作者)

『エンディングと見せたいシーンを先に作る』
特に語ることはない、見せたい山場の場面を先に作る。
世界感と人物像が明確なら、間のシーンは後から自然に埋まります。
順を追って作る必要はありません、多少強引でも正確性を重視し過ぎて退屈な話になるくらいならハイライトを作りましょう。

おわり