種族を越えた愛とか
何かを創作しようとする時の根底にあるのは、そんなものなのかもしれない。
ポポロクロイスという童話のようなRPGが昔にあって、
それがゲーム好きになる切っ掛けの作品でもあります。
原作者の田森庸介さんが攻略本の巻末でタイトルの由来を説明していて、
「ポポロ=人々、クロイス=交差する」らしく
多種多様な種族、人々が関わり合うという意味が込められているんだそうですよ。
主人公のピエトロは人間と竜のハーフで、
その子供は更に妖精の血縁も継ぐ3種族の混血です。(しかも全員王族の血を引く者)
種族の壁を越えることがタブーとされる古から続く暗黙の掟を破り、
世界を救うというのがポポロクロイスシリーズの肝です。
話が逸れました。
子供時代の擦り込みというか影響力は強くて、
自然とそういうテーマが下地になっていたように思います。
片道夜行列車が理解し合えなかった人たちの悲劇なら、
星の王女さまは価値観の違う人たちが手を取り合って平和を取り戻す物語です。
種族のコントラストが大きいほど美しいと考えていて、
人と機械とか二元論の関係にある者が調和する世界とか良いですね。
星の王女さまでそこまでテーマを盛り込むは難しかったので、
クリア後のシアンとロボットたちのEXエピソードは
ギャグテイストで和解(?)するお茶を濁す形で消化してしましました。
そう遠くない将来、AIが人間社会に進出した時
人の居場所はどうなるんでしょうね。
人工知能に感情は果たしてあるのか?
そもそも人間が感情だと思っているモノも
ただの電気信号による物理現象ではないのか?
人にだけ感情があると錯覚し、優位性を勝手に感じていて、
機械にその地位を奪われるのが怖いのかもしれない
考えると哲学の深みにハマりそう…
冒頭の絵はそんな想いを込めて描いてます。